初診の患者さまの問診には十分に時間をかけ、また、検査は状態に応じて血液検査、レントゲン検査、ヘッドアップ・ティルト試験(全身の血流測定)、生体の糖化度測定、酸化度測定などを行ったうえで、症状の陰に隠れた病気(起立性低血圧、低血糖、橋本病など)を探り当て、根本的な治療を行います。それは一人ひとり異なります。個々に合った治療方針を立て、全人的医療を行います。
我々は、当院を受診された線維筋痛症患者さんの糖化・酸化・血行動態について検討しました(n=488名,調査時期2016-2019年)。結果から、86%に低血圧または起立性低血圧、82%に反応性低血糖が観られました。(永田勝太郎:線維筋痛症の発症要因の探求:糖化,酸化,血行動態について.慢性疼痛39(1):114-118,2020.)
低血圧は、アトピー性皮膚炎や、アレルギー性鼻炎などのアレルギー性疾患、過敏性腸症候群や慢性疼痛、線維筋痛症、冷え症(しもやけや四肢末梢の疼痛、しびれなど)、低体温、不妊症、不育症、関節リウマチなどの膠原病や難治性疾患の末期、脳梗塞など、様々な病気と関係します。
また、最近では、低血糖(反応性低血糖・機能性低血糖)を呈する患者さんが多いことに驚いています。
橋本病のような甲状腺疾患の方も少なくありません。
これらの病気は、一般的な検査ではなかなか見つかりません。いわゆる『見えない病気』と言えます。「見えない病気」とは、医師も患者さんもよく理解していない病気のことを言います。見えない病気の多くが、機能性身体症候群(FSS)です。私たちは、こうした疾患を見逃さないために、今日まで、様々な方法論を開発し、『見えない病気』を『見える病気』にする努力をしてきました。
患者さまが正しくご自分の身体ついて認識し、治療者と協力して自ら治療してゆけるよう、私たちは支援します。
医療スタッフ(非常勤含む)
医師 1名/非常勤 2名
看護師 2名
鍼灸師 1名
管理栄養士 1名
音楽療法士 1名(琴・筝)
公認心理師 2名
事務員 3名
外国語スタッフ
英語 1名
千代田国際クリニック
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